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  サポペンブログ - Staff記事カテゴリのエントリ

酔拳(最終回)  − Written by yu −

カテゴリ : 
Staff記事
執筆 : 
staff 2009-8-7 0:17
こんにちは。酒は夢を裏切らない 夢も酒を裏切ってはならない。yuです。

ほぼ週刊・飲んだらエラーレートはどうなるか比較実験、最終回&まとめです。

実験は6セット目。それぞれ60ゲームしたことになります。
これまで様々な要素がプレーに与える影響を調べる実験は何度か思いついた事がありましたが、実際に実行に移すことは稀なので、今回はよい機会になりました。

【今回飲んだお酒】千歳鶴 純米生酒
地元札幌のお酒で、大らかで飲みやすいお酒でした。
酔ってちょっと眠気を感じましたが、気にせずプレーしてしまいました。


【結果】



最終回の平均エラーレートはどちらも自己ベスト更新でしたが、両者を比較すると素面の時の方が0.82優秀でした。勝率でも素面の時は勝率5割と健闘していますが、前半5連勝で「これはいける!」と思ったらその後5連敗だったので、勿体無いというか惜しいというかがっかりな感じです。
60ゲームの累計では、エラーレートは素面の時の方が0.15優秀、勝率では飲んだ時の方が1.66%優秀でした。この差は、サンプル数からすると誤差の範囲と言ってよいくらいでしょう。


【実験のまとめ】

この実験の本来の興味であるお酒の影響に注目してみると、エラーレートは多少悪くなるけど、出目はよかったようです。サンプル数からのノイズを考えても、お酒を飲んでもそう大差無いようですし、愉快に遊べる分だけお酒は歓迎かもしれません。

さて、最終回ということでこれまでのエラーレートをグラフにしてみました。



10ゲームごとの平均エラーレートをプロットしていて、青が飲んでない時、赤が飲んだ時です。上にある点ほど平均エラーが少なく優秀です。
これを見て思ったのは4セット目が底で、その後お酒を飲む飲まないに関わらず好調になっているように見えます。お酒の影響よりは、バイオリズムとか月の満ち欠けみたいな、もっと別の好調・不調の要素があるのかもしれません。

それでは札幌オープンでお待ちしています。
  
  

酔拳(第7回)  − Written by yu −

カテゴリ : 
Staff記事
執筆 : 
staff 2009-7-30 23:42
こんにちは、酒を求めて三千里。yuです。

ほぼ週刊・飲んだらエラーレートはどうなるか比較実験、今回は本編5回目です。

7月は全国的に雨や曇りが多かったようですが、北海道も晴れが少ないです。
農作物への影響が心配ですし、晴れた日が続かないと梅干しを干せません。札幌オープンの時には好天に恵まれるように、時間に余裕のある方は是非てるてる坊主を吊るし上げて下さい。

【今回飲んだお酒】梅ワイン
山梨のサントネージュワインさんのお酒です。
今年は自家製梅干し作りに初挑戦したり(晴れた日が来ないのでなかなか干せません)、梅酒の作り方を習ったりと梅に縁があったので選んでみました。
甘みが強くて、サイダーで割って飲むと美味しいかも。

【結果】



今回も、素面の時はエラーレートは良いけど出目が悪く、飲むとエラーレートはちょと悪いけど出目がよいという結果になりました。平均エラーレートの差は0.51でこれまでと比べると大きめですが、1回-5のエラーが出ると10ゲーム平均にすると-0.5の寄与なので、逆に今までのエラー頻度がとても安定していたと言うべきかもしれません。
50ゲームの累積で見ると、平均エラーレートの差は0.02。これはもう、自分の場合はお酒によるエラーへの影響なんて無いと言っていいレベルではないでしょうか。勝率では8%もお酒を飲んだ時の方が強いので、この違いはかなーり大きいと思います(キッパリ)。

それでは、次回の最終回で。
 

  

酔拳(第6回)  − Written by yu −

カテゴリ : 
Staff記事
執筆 : 
staff 2009-7-23 0:05
最近の札幌は半袖Tシャツだと寒いくらいです。8月になればもう少し暖かくなるはず。お菓子は心の栄養素、yuです。

ほぼ週刊・飲んだらエラーレートはどうなるか比較実験、番外編です。

今回は「チョコレートを食べた時」と「ありがちなミスを注意したメモを見ながら」のエラーレートを調べてみました。

2つの種目についてですが、チョコレートについては、脳のエネルギー源はブドウ糖だそうで、頭を使う時には甘いものを補給するのが効果的ではないか、という発想からです。
もう一つのメモは、自分がミスしがちな事柄についてのメモを確認しながらプレーすれば注意深くミスを減らせるのでは、という発想です。具体的には
・ゲームプランを意識
・他にいい手は?
・ゾロ目に注意
という3つの項目をメモして、それを確認しながらゲームをしてみました。


【今回食べたチョコレート】森永ミルクチョコレート
森永は1918年に日本で初めてチョコレートをカカオ豆から一貫製造した老舗です。主な原材料が砂糖、カカオマス、カカオバターに全粉乳とシンプルで、チョコレート本来の魅力を味わえる定番商品です。

【結果】


結果を見て笑いました。チョコ最強すぎます。
エラーレート平均で見るとチョコを食べた時は-1.26で、メモを確認しながらは3.02。勝敗で見るとチョコは4勝6敗とまあまあ。メモは5勝5敗で良いですね。

今回の結果で一番驚くべき事は、チョコレートを食べた時のエラーレートの低さです。どのくらい優れていたか確認する為に、過去の結果と比較してみましょう。



前回までお酒を飲んだ時と飲んでない時を合わせて8セット(10ゲーム×8)行った平均のエラーレートがおよそ-2.9です。この10ゲーム平均での最良が-2.42、最悪が3.29だったので、チョコレートを食べた時は10ゲーム平均エラーレートベストを1.16更新しています。自分に合った方法が一番ということでしょうか。

一方冗談半分のお菓子より、本気で結果を期待してたメモを確認しながらは、わりとこれまでと近いエラーレート。特に良くも悪くもないと、面白くないですね。もっとサンプル数を増やしたら効果が見えてくるのかもしれません。

さて、次回はまた本編に戻ります。酒屋さんで美味しそうだったり面白いお酒が見つかりますように。

それではまた次回。

酔拳(第5回)  − Written by yu −

カテゴリ : 
Staff記事
執筆 : 
staff 2009-7-16 22:07
ごきげんよう。酒を憎んで人を憎まず。yuです。

ほぼ週刊・飲んだらエラーレートはどうなるか比較実験、4回目の経過報告です。

実験も4セット目。悪い意味で慣れてきちゃう頃です。
思ったより勝ててません。GNU様が強いのは分かっているのですが、運が良い時なら1回くらい勝ち越せてもいいと思うのです。

毎回解析ついでにluck rateも見てるのですが、luck rateの差が勝敗に結びついている試合がほとんどです。長期的に見たりロングポイントマッチならエラーレートがずんずん効いてきそうですが、1ポイントマッチだとかなり運ゲー(運の要素が大きいゲーム)と感じます。それでも、僅かな差が勝敗を分ける事もあるのでベストを尽くさねばなりません。

【今回飲んだお酒】SAPPORO CLASSIC
サッポロの北海道限定発売の麦芽100%生ビールです。
普段自宅ではお酒を飲まないので、この機会にあったお酒を消費してきたのですが、それも前回で打ち止め。というわけで、北海道ではメジャーなコンビニ・セイコーマートで買ってきました。
素材の味が感じられて美味しいです。

【結果】



悪い意味で実験に慣れてきたのかどんどん悪化してる気がします。今回はエラーレートの平均は同じでしたが、勝敗結果は飲んだ時の方が2勝8敗と悪くなってます。飲んだら勝てるはずじゃなかったのか?がんばれ酔拳!
それでも累計で見ると、エラーレートの差は0.11、勝率では5%だけ飲んだ時の方が優秀です。でも、これくらいの差ならラッキー/アンラッキーな1セットでどうにでもなりそうです。


さて、次回は番外編の比較実験として、<お菓子を食べた時>と、<1手毎に注意書きを確認した時>の平均エラーレートを出してみようと思います。お菓子はともかく、自分がしちゃいがちなミスをリストアップして確認するのって、エラー低下に効果的な気がするのですが、実際はどうでしょうか。

それではまた次回。
  

酔拳(第4回)  − Written by yu −

カテゴリ : 
Staff記事
執筆 : 
staff 2009-7-10 0:55
おはようございます。帰ってきた酔っ払い、yuです。

ほぼ週刊・飲んだらエラーレートはどうなるか比較実験、3回目の経過報告です。

札幌も暑さを感じるようになってきました。これからトウモロコシやスイカやいろんな野菜が益々美味しくなります。札幌オープンにお越しの際に機会がありましたら、是非新鮮な地物野菜もお楽しみ下さい。

【今回飲んだお酒】ナイアガラしばれづくり
北海道は函館のお酒です。北海道産ナイアガラ種100%使用で、自然に近い形で冷凍して作られています。人工的なアイスワインみたいなもので、濃縮されたことによる甘さとナイアガラの爽やかな香りが魅力でした。


【結果】



前回に続いて、飲んだ時の方がミスが少なかったです。最終的に、飲んだ時の方がエラーレートと勝率の2冠王になったら、これはもう飲むしかないでしょう。
勝率は、3回目にして初めて飲まない時の方がよかったです。
それぞれ30戦の累計で見ると、平均エラーレートの差は0.14、勝率では13%も飲んだ時の方が良いです。
たとえ予想外でも、結果を受け入れるのが科学的な態度だと思うのですが…。


【おまけ】買ってはいけないギャモン本

前回言っていたおまけコーナーです。
「買ってはいけない」というよりは、「人を選ぶので要注意」という方が正確かもしれませんが、騙される被害者が出ないように敢えて過激に表現しました。

その本とは、

『The Mathematical Theory Behind Backgamomon』 Ali Khayat



日本語タイトルを付けるなら『バックギャモンの背後にある数学的理論』でしょうか。イラク人による英語の本です。新書より一回り大きいサイズで、約50ページ

タイトルから確率統計や或いは確率積分を使ってバックギャモンを分析するのを期待したら、実際は全然違ってたのです。
内容は、シュメールやバビロニアのような中東の古代の暦とバックギャモンを関連付ける仮説を提示です。
例えば、ボードの24マスは24時間と対応してるとか、全部で30個ある駒は1ヶ月の日数30日と対応してるとか、そういう”仮説”です。仮設自体は面白い話ですが、論証がほとんど無く、仮説から先への展開も無し。これじゃ思い付きを書いただけとしか思えません。これらの仮説が50ページのうち前半部分です。
後半は1ページに1つ、4,5行の解説つきでオープニングムーブが紹介されています。それだけなら、初心者やバックギャモンを知らない人向けにならありかなと思うのですが、驚くべきは初手ムーブなのに66とか55のムーブゾロ目が含まれている事です。ΩΩΩ<な、なんだって〜!

いやー、バックギャモンって本当に奥が深いですね。
この本は札幌オープン会場の受付に置いておくので、興味のある方はご覧下さい。

それではまた次回。

  
 

酔拳(第2回)  − Written by yu −

カテゴリ : 
Staff記事
執筆 : 
staff 2009-6-25 0:50
こんにちは、酒は飲んでも暴れるな。yuです。

お酒を飲んだ時と素面の時のエラーレート比較実験、途中経過の報告です。

【実験概要】
1ポイントマッチを10試合1セットとして、GNUbackgammonのsupremo設定(world classとgrandmasterの間で、先読み2ply)を相手に、素面の時とお酒を飲んでからのそれぞれ行いました。
解析はgrandmaster(3ply)設定で行っています。

【今回飲んだお酒】モスカートダスティ(Moscato d'Asti)
マスカットを使ったイタリアの白ワインで、微発泡が特徴です。マスカットの甘さと香りがジュースのようで、お酒が苦手な人でも比較的飲みやすいと思います。


【結果】



ここでのエラーレートはGNUでの解析で「Snowie error rate」として表示される値で、ミスが大きいほどマイナスが大きくなり、ミスが少ないと0に近づきます。

エラーレートの10試合平均を見ると、お酒を飲まない時が-2.42で飲んだ時が-2.65。飲んでない時の方が平均で0.23だけミスが少ないです。これは予想通りの傾向ですが、最大値と最小値を見ると結構振れ幅があるので、もっとサンプル数を増やしてみないと信頼できない。

そして、勝敗で見ると…強いと評判のGNU様相手に4割以上勝つのを目標にしてたのに、ノンアルコール時に勝率10%、飲んだ時の方が出目がよかったのか40%でした。これは第1回のコメント欄で話題になった「飲んだ時の方が出目がよくなる説」を強く支持しそうです(笑)。

素面の時は「いくらなんでも負けすぎだろう」と思いましたが、バックギャモンをやっているとこれくらいの不調はよくある事で、変に意識して引き摺らず試合数を重ねて誤差に収束させようと前向きに考えることにします。

それでは、次回の更新をお楽しみに。
次は何を飲もうかな。
  

酔拳(第1回)  − Written by yu −

カテゴリ : 
Staff記事
執筆 : 
staff 2009-6-17 23:38
こんにちは、yuです。

お酒が飲めるバックギャモンができるお店って多いですね。基本的にはベストコンディションで臨みたいのであまり飲まないのですが、たまに飲みながらいい気分で遊ぶのも悪くないと思ってます。
そういう時に何度か話題になったのが、「お酒を飲むとどのくらいエラーレートが下がるんだろう?」「人によっては飲んだ方が調子良くなるかも」「むしろ飲めば飲むほど強くなるんじゃ」なんて疑問。
そこで、今回体を張って人体実験してみることにしました。

自分がどんな状況に強い/弱いかを把握してるとベストを尽くしやすくなります。例えばほぼ勝ちな状況で甘くなるとか、格上の人と対戦するとキューブが臆病になるとか、そういう傾向が分かっていれば意識することでパフォーマンスを向上させることができます。こうした特性把握の一環として、お酒の影響について知っておく事は意義があるのではないでしょうか。

【実験概要】
・1ptマッチを繰り返し行い、GNUbackgammonで解析。
・1日1セット10試合として、お酒を飲んだ日、飲まない日と交互に行う。
・あまり長考はせずどんどん打つ。

この実験を札幌オープン2009までマイペースで続けて、途中経過を報告したいと思います。

心掛ける事としては、お酒以外の条件はできるだけ同じようにします。例えば、徹夜明け、寝起き等の極端な状況は避けますし、精神的に影響の大きい事があったら落ち着くまで中断します。それから、お菓子を食べた時の影響も知りたいので、チョコレートを食べながらというデータも取ってみたいかも。

実験はこれからなので、提案、要望、結果予想などありましたら是非お聞かせ下さい。
ちなみに、お酒はビール1杯でも簡単に酔って顔が赤くなります。